医療関係でお仕事をしていると、切っても切れない関係となってくるのが『白衣』です。数年前までは白が基調となっていましたが、今はピンクやサックスなど、様々な色のものが発売されています。それでも変わらない医療関係者の悩みは…『透け』。どうしてもインナーが透けてしまうことにお悩みの方も多いのではないでしょうか。そんな『透け女子』から『透けない女子』になるためには、どんなポイントを気を付ければ良いでしょう?
まずは白衣の種類を知ろう!
一言に『白衣』と言っても様々な種類があります。スタンダードな『ワンピースタイプ』に、歯科衛生士などのイメージの強い『ツーピースタイプ』、手術着のような『スクラブ』もどんどん進出してきました。カラーも白を始め、ピンク・サックス、そしてベージュやネイビー・イエローなどの華やかで個性的な種類が選べるようになり、更にファッショナブルになっていますね。また、小児科に勤務の方は、パンダやウサギといった動物や、キャラクターがプリントされたものを着られている方も多いのではないでしょうか?
このように、白衣にはたくさんの種類がありますが、白衣専門雑誌でも『透けない』を売りにしている商品も少なくありません。やはり、気になる点は『透け対策』にありそうです。
白衣のカラーを見直してみる
『透け』悩んでいる方は、何色の白衣をお召しでしょうか?もちろんと言っては何ですが、『透け白衣』のトップはホワイトです。特に装飾のないデザインだとインナーが透けやすい傾向にあります。また、パステルカラー、例えば、ピンクやサックスブルー、ミントグリーンなどは、ホワイトの次に透けやすい白衣の色と言えるでしょう。
現在は、ベージュやネイビーなど濃いカラーの白衣も登場しています。ですので、「もともとの白衣をホワイトなども透けやすい色から変えてみる」。
これがひとつのポイントになります。
白衣のタイプを見直してみる
次は白衣の形状で考えてみましょう。『ワンピースタイプ』や『スクラブ』など、様々な形の白衣が登場している昨今ですが、どれがいちばん透けやすいのでしょうか。答えとして、比較的透けやすいのは『ワンピースタイプ』です。
これは何故なのでしょう?透けの原因は『つっぱり感』にあります。トップスとスカート、上下がつながったワンピースタイプの白衣は、しゃがんだり・かがんだりと動くたびにどうしても生地がつっぱってしまいます。それが理由で、生地が身体にピタッとフィットし、インナーの形や色が浮いて見えてしまうのです。
ちなみに、いちばん透けづらいのは『スクラブタイプ』です。派手な色味が主流になっていることと、ゆとりのあるパターン設計が透けづらさの理由になっています。
白衣の生地を見直してみる
白衣は生地の素材にも豊富なタイプがあり、コットン・ポリエステル・麻など、季節によっても選べるようになってきました。また、ツイル・カノコなど、生地の種類も様々です。この中でも特に注意しなければならないのは『カノコ素材』のものです。
夏の時期になると白衣雑誌にも多く掲載される人気素材ですが、何が透ける原因になっているのでしょうか?それはカノコ素材独特の軽さ・網目にあります。通気性や汗の吸水性に優れているカノコ素材ですが、やはり夏向けの素材のため、かなり素材が薄くなっていることが多いです。
そして、何よりも素材の特徴である『網目』。とても小さな穴に見えますが、これがインナーが見えやすくなる原因になっています。また、生地もしなやかで身体にフィットするものが多いため、カラーだけでなく、インナーの形が見えやすいのも原因のひとつです。
『透け』に悩んでいる方は、こちらも注意してみましょう。
まずはインナーの色で対策を
白衣のインナーにも豊富な種類があります。まずは"色"という視点から対策をしてみましょう。ズバリ、おすすめのカラーは『ベージュ』です。「ホワイトじゃないの?」とお思いの方も多いでしょう。ですが、白色のインナーとしていちばん透けないのはベージュになります。
その理由は肌の色です。肌色の上に白い服を着てみてください。遠めに見ても「白い服を着ているな」とわかりますよね。次にベージュの服を着てみましょう。どうですか?遠めに見ると、服のラインがはっきりとわかりづらいですよね。
『透けない女子』へのポイントは、インナーのカラーを肌の色に合わせること。中のカラーを肌と同化させて、ぼかしてしまいましょう。その他、持っていて損のないカラーは、ネイビー・ブラック・ホワイトです。無難なカラーはどんな白衣にも対応できます。
洗い替えとして、こういった色を持っておくのもひとつの手ですね。
インナーの形で対策を
まずはトップスの対策です。白衣の大事な部分は何と言っても"清潔感"。だらしなく開いた胸元や、袖のすそからインナーが見えているのも好ましくありません。そんな悩みがある場合、胸元が空きすぎず、脇も詰まったタイプのタンクトップがおすすめ。
下着の肩紐もカバーできるように、キャミソールよりタンクトップタイプの方が安心です。また、トップスもさることながら、透けて困るのはボトムスも同じですよね。そういった時はスリップと呼ばれる、ワンピースタイプの下着も検討してみましょう。
下までしっかりと覆うことができるので、気になるパンティラインもばっちりカバーできます。なお、こちらを試される際は、ワンピースとの丈感に注意してください。スリップには長さもいくつかタイプがある事が多いですので、自分の白衣に合った長さを選ぶようにしましょう。
小物で対策を
また、インナーや白衣のタイプ以外にも透け対策ができるものがあります。例えば、いちばんスタンダードな透け対策として『カーディガン』があります。どこの病院や診療所でも、冬になるとカーディガンを羽織ったりしますよね。
手っ取り早いのはこの『カーディガンを羽織る』ということ。医療の現場では空調設備が行き届いているため、夏場であろうと寒さを感じることも多くあります。季節を考えずにずっとカーディガンを羽織ってしまう。これもひとつの対策として有効ではないでしょうか。
また、靴下をタイツに変えてしまうという手もあります。肌色のストッキングで指定されている職場では有効ではありませんが、ブラックやネイビーのタイツが許されている場合、ネイビーのタンクトップにネイビーのタイツ…といったふうに中の色をそろえてしまうのも透け対策になります。
色んな工夫を凝らして、透けやすい白衣から『透けない女子』へ変身しましょう。快適なユニフォームは快適な業務にもつながりますよ。